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テナガコガネ飼育で書類送検。特定外来生物法違反容疑とは?

   

特定外来種指定のコガネムシである、テナガコガネを飼育・販売したとして、東京都や千葉県の牛乳販売店の男や歯科医が書類送検された件、特定外来種指定の意味と、罰則の詳細などについて調べてみました。

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テナガコガネを飼育していたら罪になるの?

テナガコガネというのは、前脚がとっても長い特徴を持つコガネムシのことです。

この生物は特定外来種に指定されています。

日本の法律では、この特定外来種に指定された生物の飼育、栽培、保管、運搬、輸入について禁じており、罰則も設けています。

今回テナガコガネを販売したり飼育していた9人ほどが書類送検されてしまったのは、禁止されている特定外来種を所持していたことによるものです。書類送検とは、検察側に書類を送付したという意味で、書類の中身は、特定外来種を所持していたり販売していたという事実が記載されています。検察側はその送られてきた書類を判断し、テナガコガネを所持していた者を処罰するかどうかを判断します。

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特定外来種とは

特定外来種とは、今現在日本にいる生物を捕食(捕まえて食べてしまうこと)したり、これらと競合したりして、生態系を損ねたり、人の命、体や、農林水産業に被害を及ぼす恐れのある外来生物(海外起源の外来種)のことを指します

特定外来種に指定された生物は、上記のような被害が想定されることから、その飼育、販売、栽培、保管、運搬、輸入などについてしてはいけないと規制しています。

特定外来種所持違反に対する罰則

特定外来生物について、販売や頒布(はんぷ・広くわけて配ること)目的での飼育、不正な飼養(飼って養うこと。大きくすること)、許可のない輸入や販売、野外へ放つなどの行為に対しては、個人については、3年以下の懲役や300万円以下の罰金。

法人に対しては、1億点以下の罰金が科せられます。

また、特定外来生物について、販売、頒布以外の目的での飼養、未判定外来生物について通知なしの輸入に対しては、個人には1年以下の懲役や100万円以下の罰金。法人には5000万円以下の罰金が科せられます

今回のケースでは、売買していたものと、飼育していたものがそれぞれいるようなので、テナガコガネという特定外来種を、所持販売していたとして、罰則が科される可能性が高いと思われます。

 

なお、特定外来生物には、タイワンリス(現在神奈川県鎌倉にかなりの数が住みついている)

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や、オオキンケイギク(北米原産のキク科の多年草で、5~7月ごろ黄色い花が咲く。繁殖力が強く在来種など生態系への影響が心配されており、2006年に特定外来生物に指定された。河川敷や道路などに大群落を作り、全国各地で確認されている)

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等、見た目で害を及ぼすとか思えないようなものが、特定外来種と指定されています。

普通の人には判断できないものばかり。

基本的に海外旅行などにいって、生物、植物などを持ち帰る際には、税関などできちんと申告するか、自分で持ち帰る前に特定外来種かどうかを調べてからの方がよさそうです。

罰則も想像以上に厳しいものでしたので、気をつけましょう。

記事引用(特定外来種テナガコガネ飼育等で書類送検)

外来種のコガネムシ売買容疑=歯科医ら9人書類送検―警視庁

時事通信 4月6日(水)12時51分配信

 特定外来生物に指定されている「テナガコガネ」を売買、飼育していたとして、警視庁生活環境課などは6日、特定外来生物法違反容疑で、歯科医の男(47)=東京都江戸川区=や牛乳販売店経営の男(50)=千葉県南房総市=ら9人を書類送検した。

同課によると、全員容疑を認めており、牛乳販売店経営の男は「せっかく手に入れて増えたので、成虫まで育ててみたかった」と話しているという。

送検容疑は2015年1月ごろ、歯科医の男が自宅で千葉県松戸市のパートの男(22)からテナガコガネ6匹を9000円で譲り受けるなどした疑い。

同課によると、牛乳販売店経営の男は146匹を倉庫で飼育していた。同課は9人から計174匹を押収。一度の押収数では過去最大という。男らはインターネットのオークションを通じて売買していた。

最終更新:4月6日(水)12時51分

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