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ハンセン病ってどんな病気?ハンセン病の入所者38%が仮名の理由とは?

   

朝日新聞が全国の国立ハンセン病療養所の入所者でつくる、

自治会にアンケートを取ったところ、現在も本名を伏せて

偽名や仮名で日常生活を送る人が、全入所者の38%にも上る

ことが分かりました。

本人たちも自分たちが好んで偽名や仮名にしているわけではない。

ハンセン病と、仮名、偽名の理由について調べてみました。

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ハンセン病とは

ハンセン病とは、おもに皮膚と神経を侵す慢性の感性症です。

顔や手足の皮膚に、皮膚の発疹(皮膚が赤くはれたり、ただれる)

ができたり、顔、手、足の形が変形することが特徴です。

あまりにも症状がすごいので、写真は載せませんが、

顔や手足が赤くただれるような状態になること。またそれが

ずーっと続くことを考えると恐ろしい状態が想像できます

 

ハンセン病の原因

ハンセン病の原因は、らい菌という菌です。

らい菌が体の中に入ったとしても、多くの場合は、体の

抵抗力や免疫力により、体外に排出されます。

また、らい菌は発病(ハンセン病などを引き起こす)させる力が弱く、

たとえ、らい菌に感染したとしても、現在の日本のように

十分な栄養がとれ、衛生的な社会では発病する恐れはほとんどありません。ハンセン病はもっとも感染力の弱い感染病とも呼ばれています。

但し、現在でも免疫力が弱い幼児の頃、高齢になり、免疫力が低下した時に

大量のらい菌が体内に入ったときは発病する可能性はあります。

※日本におけるハンセン病の新規患者数は、年間0~数人です。

日本では70歳前後の高齢の方の感染がほとんどです。

その他、治った後に再発する人が年間に5人程度でることがあり、全体で10人程度です。

ハンセン病の歴史

ハンセン病は、紀元前2000年ごろ(今から4000年前)に、エジプト、中国、インドの古い文書にハンセン病のことが書かれています。

日本では、8世紀前半(今から1200年前)に作られた、日本書紀の中に

100年前の出来事として、ハンセン病の病気のことが記されています。

ハンセン病と差別

かなり昔からある病気なのですが、症状が、手足の変形、顔や手足に出る

発疹であることから、呪いにより出たもの、天刑や業病により出たものであると考えられ、海外では、ハンセン病にかかった人たちは、遠く離れた島などの隔離された施設に追いやられ、自由を奪われ、社旗から疎外された状態で生涯をすごすことを余儀なくされていた時代があります。

また日本においても、日本国は、1931年以降、らい予防法を作ったことにより、ハンセン病患者をハンセン病療養所に強制的に入所させました。患者の出た家を真っ白になるほど消毒をしたり、国民を指導して「無らい県運動」を進めるなどして、ハンセン病は国の恥、恐ろしい病気という誤った意識を国民に植え付けました。終戦後の1947年から、日本の療養所でもアメリカから輸入したプロミンや東大の教授が合成したプロミンの治療でハンセン病は治る病気になりましたが、一度、植えつけられた差別意識はそう簡単になくすことはできません。それどころか国は、日本国憲法下においても、らい予防法を廃止せず、強制隔離政策や「無らい県運動」を継続したため、ハンセン病患者と回復者への偏見・差別による人権侵害が助長されることになりました。

現在のハンセン病と偽名の理由

ハンセン病とは、抵抗力や免疫力がない人、不衛生な地域での生活を余儀なくされている人達がかかっていた病気です。

日本にもそのような時代があり、かかっていた人がいました。

またその際に国が伝染する恐ろしい病気であるという差別的感情を国民に植え付けた為、当時のことを知っている人は未だにその感情が抜けきれず、ハンセン病患者は自分がハンセン病であることを周りに知らせると、差別的扱いを受けることを恐れ、名前を偽名や、仮名にして、別人になることで生活している人がいます。

しかし現在のハンセン病は、1996年に国が作った、らい予防法が廃止され、(伝染病ではないことが判明した為)今まではハンセン病療養所に入所しなければいけなかったのが、町の皮膚科などでの通所による治療で大丈夫と認定されました。

現在はハンセン病の治療薬であるダブリンという薬も開発され、

伝染病でない病気として扱われるようになっています。

 

過去にあった恐ろしい病気。今では治療薬があり、恐れるに足らない病となりましたが、未だ当時の思いを胸に抱いて生活をしている人がいるのも事実。正しい知識を持ち、このような事が二度と起こらないようつとめることが、歴史から学ぶ教訓ではと思います。

記事引用(ハンセン病療養所の入所者38%が偽名・仮名を使用)

入所者の38%、仮名のまま ハンセン病療養所の入所者

朝日新聞デジタル 3月28日(月)10時11分配信

 ハンセン病患者の強制隔離を定めた「らい予防法」廃止から3月末で20年。朝日新聞が全国の国立ハンセン病療養所の入所者でつくる自治会にアンケートしたところ、現在も本名を伏せて園名(偽名・仮名)で日常生活を送る人が全入所者の38%に上ることがわかった。今なお家族やふるさとから分断され、尊厳の回復が困難な実態が浮かぶ。

【写真】19歳だった71年前から療養所で暮らす藤田三四郎さん。園名は夏目漱石の「三四郎」からとった=群馬県草津町の栗生楽泉園

アンケートは今月、全国13の全療養所に実施。在籍者1597人のうち620人が園名を使っていた。園名は患者が療養所に入所する際、差別が家族に及ばないよう園の職員や他の入所者の指示で、本名に代えて用いられた。園名の使用は各園によって差があり、本名で通してきた入所者もいる。

名誉回復が図られてきた今も本名を使わない理由について、各自治会長は「差別を避けようと名前を変え、世の中に存在しない人間のように生きた。簡単には本名に戻せない」「親族への影響を考えると躊躇(ちゅうちょ)する」「何十年も偽名を使い定着してしまった」などと答えた。

アンケートでは予防法廃止後の20年間に療養所で亡くなった人の納骨先も尋ねた。この間、3507人が亡くなり、国の強制隔離の違憲性を認めた2001年の熊本地裁判決を契機に、遺族の遺骨の引き取りが増えた。しかし今も55%の1940人の遺骨が分骨もされないまま園内の納骨堂に納められている。

全国ハンセン病療養所入所者協議会の森和男会長は「家族内で入所者の存在が秘密にされたか、代替わりが進み存在が忘れられてしまったと考えられる」と言う。

朝日新聞社

 

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