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マスタードガスが詰まったロケット弾を発射した可能性のあるIS。マスタードガスって何?

   

イスラム過激派組織、「イスラム国」が、3月9日と12日、同国北部タザに対して、

マスタードガス等をつめたロケット弾を発射し、少女1人が死亡。

600人が負傷した事件があったが、ここで出てくるマスタードガスについて

調べてみました。

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※本文と画像とは関係ありません

マスタードガスとは

マスタードガスの成分・由来

マスタードガスの成分は、硫化ジクロルジエチルです。

常温では無味無色無臭の液体ですが、

製造過程に不純物が混じると、日本のカラシのような臭いを発する

ことから、マスタードガスと呼ばれているようです。

 

マスタードガスは、生成、管理、輸送、使用に手間がかからない

割には、人的な損害をもたらす兵器の為、多くは戦争で利用されていました。

マスタードガスが初めて使用されたのは、第一次

第一次世界大戦のイ-ペル戦線です。

ベルギーのイーペルにおけるドイツ軍と、連合軍との3次に渡る戦いで、

この時に、ドイツ軍がマスタードガスと使用したと言われています。

この為、イペリットとも呼ばれるようになりました。

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実は日本でも当時は毒ガスの製造が行われており、

瀬戸内海にある大久野島で作られていたという説があります。

マスタードガスの残忍性

マスタードガスは皮膚から浸透し、付着すると激しい炎症を引き起こし、

激しい痛みと傷跡を残します。

実際に触れた人は、30年経った後でも、白斑や褐色斑が見られています。

 

また、気化したマスタードガスは空気より重く、地上にいつまでも

とどまります。そして呼吸や皮膚などから進入し、たんぱく質組織を

破壊していくのです。

防毒マスクが必須で、これが無ければ、呼吸器からの進入を防ぐ

ことはできません。

実践での特徴的な点は、残留性および浸透性が高いことが上げられます。

特にゴムを浸透してしまうのが特徴で、ゴム靴など履いていても、浸透し、

足に入ってきます。

また布地なども浸透するため、布、ゴム製の防護服では十分に防ぐことができません。

それに加え効き目は遅効性であり、ガスを浴びてもすぐに被爆したとは

気がつかないため、皮膚以外にも消化管は呼吸器に障害を起こし、たんぱく質

やDNAを傷つけます。

 

目に見えない無味無臭のガスが降ってきたら、一体どうやって

防げば良いのでしょうか?

あまりにも残忍性が高いため、現在は化学兵器禁止条約にマスタードガスおよびその原料が指定され、規制されています。

記事引用

「イスラム国」、イラクで化学兵器使用か

読売新聞 3月13日(日)20時51分配信

 【カイロ=本間圭一】イラク政府当局者は12日、イスラム過激派組織「イスラム国」が9日と12日の計2回、同国北部タザを化学兵器で攻撃したと発表した。

一連の攻撃で、少女1人が死亡、約600人が負傷したとしている。事態を重視したアバーディ首相は12日、タザの有力者らと会い、「『イスラム国』の行為を必ず罰する」と述べた。

当局者らによると、「イスラム国」は化学物質を詰めたロケット弾を発射。マスタードガスが使われた可能性があるという。

「イスラム国」の化学兵器使用疑惑はかねて指摘されている。米主導の有志連合は、化学兵器の製造現場とみられる施設などを空爆している。

 

 

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