【熊本県】サツマイモの収穫が激減する理由
熊本県西原村で特産のサツマイモの植え付けが遅れている。毎年4月が植え付けのピークだが、4月19日にサツマイモ畑を撮影した畑の画像がこちら。
サツマイモ畑の地面が盛り上がってしまっている。
熊本県西原村は、布田川断層帯の上に位置し、地震の揺れにより多くのサツマイモ畑がこのような盛り上がりや陥没を見せた。
多くの生産農家の住人は、避難所で生活を送っており、もうやる気がない。
「機械で収穫をするが、こう地面が盛り上がっている状態では機械が入れないからもうやらない」とか、「4月も残された時間はわずか。整地して、もう一度土作りをする時間はない」とあきらめムードが漂っている。
鹿児島県西原町のサツマイモは、「シルクスイート」や「紅はるか」等、味が良いサツマイモが有名だが、今苗を植えられない限り、秋の収穫は無い。
美味しい芋が食べられない。地震の被害はこんなところにも及んでいる。
記事引用(熊本県のサツマイモの収穫が激減する見込み)
<熊本地震>サツマイモ激減の恐れ 畑亀裂で植え付け断念も
毎日新聞 4月30日(土)18時11分配信
熊本県西原村で特産のサツマイモの植え付けが遅れている。例年4月が植え付けのピークだが、熊本地震で畑に亀裂が走るなどした上、避難生活を送る生産農家が多いことが影響している。植え付けを断念した農家もあり、秋の収穫が激減する恐れも出ている。
「シルクスイート」や「紅はるか」などを栽培する渡辺秋男さん(66)の約1ヘクタールの畑は段差、亀裂が生じ、のり面も約30メートルにわたって崩れた。「平らな畑でないと機械で収穫できないが、もう一度土作りする時間はない」。既に畑の約半分の植え付けは諦めたといい、「収入はがた落ち。これからどうすれば」と肩を落とす。
JA阿蘇西原甘藷(かんしょ)部会には約60の農家が所属。2014年度は約1500トンを生産し、大阪や福岡の百貨店などにも出荷している。JA阿蘇西原支所は「生産量が落ちないような対策を取りたい」と話している。【真下信幸】
最終更新:4月30日(土)18時11分